2024/06/21

【実践の手引き】人間関係の悩みから解放!苦手克服6ステップ実践法

【実践の手引き】人間関係の悩みから解放!苦手克服6ステップ実践法

人間関係がちょっと不器用、苦手。
そして人との関わりで心が疲れてしまいがちなあなたへ。

人間関係のストレスから解放されたいと思いませんか?

苦手だなと感じる人がいたり、うまくコミュニケーションができず、いつの間にか人と接することに疲れて、距離を置いてしまっている。

毎日、特定の人とのやり取り、関わりに振り回されてしまっている。

こんな状況で日々を過ごしているのは、本当に辛いことですよね。

心理学者のアルフレッド・アドラーは、
私たちが人生で経験する悩みは「人間関係(対人関係)の悩み」に起因すると言います。

無人島にでも移住しない限り悩みが続くのであれば、
やはり、その対処法を学ぶか、そもそも人間関係で悩むこと自体を減らしていくかです。

この記事は、人との関係に苦戦しながらも、今の状況を変えていきたいと思うあなたのために、一歩一歩、苦手を克服していく方法を6つのステップにまとめました。

環境や周囲との関係も心地よいものに保ちながら、あなたがより自然体でいられるように、ぜひこの記事を役立てていただきたいと思います。

そして、本題に入る前にあなたにご紹介したいのは、この問いです。

これは医学博士で作家のディーバック・チョプラ氏などによる、
対人関係を改善していくための5つの問いのうちの1つ。

もしも今、特定の誰かに対して苦手意識を持っているのでしたら・・・

ぜひその方の顔を思い浮かべて、自分に問いかけてみてくださいね。

その方に関心を向けて、
自分自身にこう言ってください。

この人も、人生の幸せを探しているんだな。
私と同じように。」

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1.人間関係の良し悪しを左右する2つの考え方

あなたは今、周囲の人たちとどのような関係性を築いていますか?

作り上げた関係性が良いものであっても、望ましくないものであっても、その築いた関係性に対して2通りの考え方ができます。

  • 相手次第の考え方
  • 自分次第の考え方

仮にあなたに苦手と感じる上司や先輩がいるとします。

前者の考え方でその関係性を捉えると、
いい上司(先輩)に変わって欲しい。もっと歩み寄ってくれたらなぁ・・・。

このように相手や環境が変わってくれることに意識が向きます。

この場合、上司(先輩)があなたへの接し方を変えない限り、ストレスは続くことになります。

後者の考え方でその関係性を捉えると、
この上司(先輩)との関係をどう変えるか。どうやったらもっと歩み寄れるかな・・・。

このように、自分や自分の関わり方を変えることに意識が向きます。

この場合、あなたが人間関係を築く方法を学んで、改善をしていくことができます。

職場、友人や恋人、家族。
人間関係の良し悪しは、人生全般に大きく影響します。

過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる。」

これは精神科医エリック・バーンの有名な言葉です。

人間関係が苦手になる、うまくいかない理由はいくつもあり、人それぞれでしょう。

ただ、自分の人間関係の苦手を克服していく上で、この言葉は「軸」になる考え方ではないでしょうか。

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2.人間関係の苦手をつくる3つの理由

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人間関係は自分次第で作られると捉えると、その苦手を作り出している理由(原因)は自分の中に見つけることができます。

つまり、自分で変えることが可能です。

主な3つの理由を上げていきましょう。

1.自分の価値観の中だけで相手を見るから

私たちは、誰もが「価値観」を持っています。

価値観とは、物事・出来事などに対して、良し悪しや価値のあるなしを判断する、大切なものの見方や考え方です。

そして、価値観は人によって「全く異なる」ということを知らない、または違いを受け入れられないことで、対人関係に大きく影響します。

ある人にとって、仕事とは「挑戦することに価値がある」という考え方だとしましょう。

すると、新しい仕事を積極的に引き受けようとしない同僚や、なかなか決断に踏み切らない人に対して理解ができず、ついイライラしたり、否定的な見方をしてしまったりします。

他人には他人の価値観があるとわかっていても、
仕事で大事だと思うポイントは「挑戦すること」だと信じてきた人にとって、やはり自分の価値観は正しいものなのです。

当然、相手は相手の価値観を否定されれば、良い気分にはなりません。

関係性に溝ができる大きな理由の1つです。

2.自分に自信が持てないから

  • 自分がこんな発言をすると、どう思われるだろう?
  • またあの人から嫌味を言われてしまうかもしれない
  • 自分はつまらないと思われているのでは?

こんな風に、自分の言動が、人からどう見られるかを気にしてしまったことはありませんか?

自分の発言や振る舞いが、人にどんな影響を与えるか?を考えることができる人は、場の空気を読んだり、周囲への配慮ができる人です。

一方で、度が過ぎてしまう人の根本には「自分に対する自信のなさ」が関わっています。

相手からの承認や自分への評価、見え方を必要以上に気にしすぎて、人の目線を怖く感じてしまったり、

人との会話・コミュニケーションも遠ざかってしまいます。

いつの間にか人との距離をあけ、対人関係の苦手意識がどんどん強くなってしまうでしょう。

3.過去の人間関係のトラウマと重なるから

過去に、人間関係で嫌な思いをしたことがある、心の傷(トラウマ)を負ったことがある。

すると、また同じような辛い思いをしないように、私たちは無意識に人と距離を作るようになったり、

似たような状況になった場合に、冷静に振る舞えなくなる、などが起こることがあります。

例えば、学生時代に先生にものすごく怒られて怖い思いをしたとします。

しかも、クラスの皆の前で怒られて、皆からは笑われ、恥かしさや屈辱感も味わった。

怖い思い、恥、屈辱など…
当時のその精神的な傷が癒えずに残っていると、

その先生に上司が似ているだけなのに、なんとなく上司が苦手で緊張してしまう。

人前に出るような場面では、また皆に笑われるのではと、周囲が信じられなくなったり、人前に出ていく機会を減らすようになっていくでしょう。

このような不安や嫌な思いをした経験は、誰にでも多かれ少なかれありますが、
より強い対人不安や恐怖がある場合は、専門的な対処が必要になっていきます。

3.人間関係の苦手を克服する6ステップ

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1章でお伝えした「自分次第」の考え方を軸として、あなたの人間関係の苦手を克服していきましょう。

語学やスポーツなどと同じく、対人スキル(コミュニケーションスキル)も、正しい方法を学び、実際に使っていくことで、誰でも能力を高めることができます。

会社勤めのAさん(あなた)が、上司Bさんに対して苦手意識を持っているという状況を仮定して、克服のための6段階のステップを紹介していきます。

前半のstep1~3は、あなたが現状を客観的に認識し、相手との関係性や捉え方の幅を広げていく、自分の内面とコミュニケーションを行っていく段階です。

後半のstep4~6は、実際に相手に対して働きかけていく、能動的なコミュニケーションを行っていく段階です。

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もしも、今あなたに関係を良くしていきたい特定の人がいるのでしたら、あなたとその人をAさんBさんに当てはめて考えてみてください。

3-1.Step1 苦手の理由を把握する

1番目のステップは、あなたがその人のことを苦手だと思っている理由(要素)を知ることからです。

客観的に見つめて、紙に書き出すということを行っていきます。

紙に書き出すことは、以下の2点です。

  • その人を苦手だと思うところ
  • どうしてそう思うのか

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書き出していくと、自分の苦手とする人の特徴や傾向も見つかるかもしれません。

具体的に何が原因なのかがわかれば、改善のポイントや方法も見つけることができます。

3-2.Step2 苦手の理由を変換する

Step1で書き出した、相手の苦手なところの、それぞれに対して自分自身に質問をして答えを書いていきましょう。

このステップには、NLP(※)という心理学の、視点や思考を広げる考え方を活用します。

問いかける質問は、以下の通りです。

  • いつもそうなのか?
  • 他の誰もがそう思っているか?
  • プラスの見方に変えてみると?

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日頃から、私たちは自分の気持ちや考えを伝える時に、その情報を無意識のうちに自分の視点や価値観、都合によって書き換えてしまうことがあります。

心理学NLPでは、「省略」「歪曲」「一般化」と言います。

省 略 人と話す時に、自分が持っている情報のすべてを言葉にしているわけではない。必要だと思うこと、伝えたいことに情報を絞っている
歪 曲 事実をありのまま伝えるのではなく、自分の解釈を加えて理解した情報を言葉にしている
一般化 一部の出来事を全体にあてはめて、自分が決めつけた思い込みを話している場合もある

上記の例で言うと、上司Bさんを威圧感があって苦手だなと感じているのは、いつもではないとわかります。

他の人もそう思っているか?という客観的な視点で見れば、必ずしもBさんは「威圧的な人」ではなく、たまたま「威圧的に見える時があった」とも考えることができます。

同じく、物事・出来事を別の角度から捉えることをNLPでは「リフレーミング」と言い、思考の柔軟性を高めて対処の幅を広げることに役立ちます。

上司Bさんの苦手だと感じていることが、自分にとってプラスになっている一面を発見することができます。

このリフレーミングの考え方ができると、どのような状況であっても、「自分次第」の考え方を取り入れることができ、対処する方法に意識を向けることができます。

NLPは、1970年代のアメリカで生まれた心理学。当初、3人の天才的セラピストの卓越した技術や技法を誰でも再現できるよう、体系化されたことが始まりです。私たちが日常で取り入れやすいこと、常に新しい手法が開発されており、ビジネスマンを中心に広まっています。

3-3.Step3 相手の視点で自分を見つめる

対人関係を克服することにおいては、相手を知ることも欠かせません。

セラピーの現場から生まれた手法を実際に行ってみましょう。

  • 親になって初めて親の気持ちが解った
  • 後輩を持って、初めて先輩の苦労が解った
  • 大人が勉強しなさいと言っていた理由が、大人になってようやく解った

例えば、このような経験はありませんか?

この手法は、自分と異なる相手の立場や役割に自分も立ってみて、相手への理解を深めたり、互いの関係を変化させていく、というものです。

この手法の大まかな手順は以下の通りです。

  1. 1.2つのイスを準備する。
  2. 2.あなたが片方に座り、もう片方に上司Bさんが座っているとイメージする。
  3. 3.上司Bさんへ、思っていること、伝えたいことを言葉にして伝える。
  4. 4.あなたが上司Bさんのイスに実際に座り、上司Bさんになりきって、あなたからの言葉を受け取る。
  5. 5.あなた(のイメージ)に向けて、思っていることや伝えたいことを伝える。

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体を動かすことで、実際に視点を移動させることがポイントです。

このようにくり返しながら、相手の気持ちを思い図り、関係の改善に向けて考えをまとめていく手法です。

NLPでは、この両者に「第三者」という視点を加えて、より客観的な視点・思考を取り入れるポジション・チェンジという方法へと発展させています。

3-4.Step4 挨拶から変えていく

当たり前のように行う、「おはようございます」「お疲れ様です」などの挨拶は少しずつ変化を取り入れることができる要素です。

苦手だな、避けたいなと思っている相手に対して、私たちは普通に接しているつもりでも、無意識に不自然さや違和感というものが表れてしまいがちです。

そういう雰囲気は必ず相手にも伝わるもの。 苦手を克服して関係を良くしていくために、少しずつ挨拶から慣らしていきましょう。

挨拶で心がけるのは以下の3つです。

  • 挨拶は相手の目(顔)を見て笑顔ですること
  • 自分からすること
  • 相手の名前を呼ぶこと

私達にとって最も心地よい音、聞き取りやすい言葉は自分の名前だと言われます。

また、アメリカの心理学の実験で、一定の時間の中で相手の名前を呼びながら会話をした場合と、そうでない場合とで、名前を呼んでくれた相手に対して好感や社交性、親しみを感じるという実験結果があるそうです。

ですから、日ごろの挨拶であっても、相手の名前を呼ぶのはそれだけ好感を与えることになるのです。

職場では、上司や役職者を肩書きで呼ぶケースもあるかもしれませんが、「○○部長」「○○専務」などのように名前を必ずつけるようにします。

3-5.Step5 相手の価値観を把握する

人間関係の苦手や、溝を作ってしまう理由の1つには「価値観の違い」があるとお伝えしました。

しかしお互いに許容できない、譲れないままでは、関係性は改善していきません。

まずはあなたの方から、相手が大事にしている価値観を理解し、尊重するように接していきましょう。

あらゆるシーンで関係がスムーズになります。

相手の価値観を知るために、以下の質問を活用していきます。

○○さん(上司Bさん)が、仕事で大事にしていることは何ですか?

あるいは

○○さん(上司Bさん)が、仕事でこだわっていることは何ですか?

ここで、上司Bさんから返ってくる「行動」「考え」「質」などがそれです。

例えば「達成すること」「利益を出すこと」「やりがい」「信頼」といったことが当てはまります。

上司Bさんの仕事における価値観が「達成すること」であれば、あなたも「達成すること」に意識を強めて仕事をしていきます。

自分が、仕事において最も大事だと考えていることを、同じように捉えて仕事を進めてくれる部下は、非常に信頼できる存在になっていくのです。

また、価値観とは決して1つだけに限られたものではありません。

1つの物事に対して、複数の価値観を持ち、またそれには優先順位があります。

価値観の違いはあれど、それは優先順位の違いなのだと知れば、それだけ許容の幅も広がります。

3-6.Step6 相手を承認する

相手との関係性を良くしていく上で核心となるのが、この「承認する」というステップです。

具体的には、挨拶や日常会話の中で、相手に以下のような言葉掛けをしていきます。

  • 褒める・称賛する
  • 感謝する
  • 認める
  • ねぎらう
  • 励ます

上司であるBさんに対してであれば、ねぎらいや励ましよりも、称賛する(敬意を表す)ことや、感謝を伝えるといったことが自然でしょう。 以下がその例です。

Bさん、いつも具体的なアドバイスをありがとうございます。」

どうしたら、Bさんのように、仕事で高い結果が出せるようになりますか?」

「承認」がなぜ核心になるのか?というと、私たち人間には、自分自身のことを価値のある存在だと思っていたい、

そして他人からも自分のことを価値のある存在だと認めてもらいたい、という強い心理欲求があります。

アメリカの作家で自己開発の様々なトレーニングを開発したデール・カーネギーは、自身の名著「人を動かす」でこのように述べています。

『心理学者ウィリアム・ジェームズは、「人間の持つ性情のうちでもっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである。」という。

これこそ人間の心をたえずゆさぶっている、焼けつくような渇きである。 他人のこのような心の渇きを正しく満たしてやれる人はきわめてまれだが、それができる人にして、はじめて他人の心を自己の手中におさめることができるのである。』

この認められることを渇望する欲求を、心理学の用語で「自己重要感」と言います。

一方で、ほとんどの人が自己重要感を満たしたいと常に望みながらも、完全に満たされる、ということはほぼありません。

だからこそ、この自己重要感という承認の欲求を満たしてくれる相手に対して、人は好意を持ちやすいのです。

上司Bさんからすれば、自分に対して好意を持って接してくれる、頼りにしてくれる、感謝を伝えてくれる相手は、立場や役割に関係なく、好意的な存在に映っていくようになります。

なによりもまず、実践していきましょう。

誰かの自己重要感を満たしていくことで、関係性やあなたの影響力は変化していきます。

さらに、「満たしあえる関係」であればなおのこと、強い信頼関係が築かれていくのだと実感されるでしょう。

「自己重要感」のように、人とのコミュニケーションにおいて押さえておくべき"原理原則"があります。

人との関わりは一生なくなることはありませんから、こうした根本的なことを知らずにいると、人間関係やコミュニケーションで苦労しつづける可能性は高くなります。

もっと能動的に、人との良好な関係を築いていきたい方は、書籍で知識をつけたり、コミュニケーション講座での学びが役立つでしょう。

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4.最後に

人間関係に苦手意識を感じたり、苦手な人とのコミュニケーションに悩む方はたくさんいます。

しかし、その多くの方が、先にご紹介した「自己重要感」のような原理原則や秘訣を学ぶことで、苦手を大きく改善できることを知りません。

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