夫婦のコミュニケーションを改善し、良好にする心理のコツと大切な考え方

「最近、夫婦でのコミュニケーションが
上手くいってないような気がする...」
このようなことを感じていませんか?
結婚したての頃は、
互いを思いやり、助け合っていたはずが、
気付けば、お互いの
優しさに慣れてしまったり、
また無意識に甘えていたりして、
細かい気遣いができなくなってしまう
場合があります。
コミュニケーションにおいては、
特にその傾向が現れやすいです。
もしかしたら、あなたも
当てはまってしまっているのかもしれません。
一方で、
「より一層、愛を深めたい」
「夫婦関係が悪化してしまうのを防ぎたい」
「今まで以上に幸せな関係を築きたい」
と、相手を想う気持ちがあるからこそ、
この記事をご覧になられているのだと思います。
そんなあなたへ、この記事では、
- コミュニケーションの基本
- 夫婦のコミュニケーションが
上手くいかなくなってしまった原因 - 関係をより良好にさせる方法
などを、コミュニケーションの
改善・向上に活かせる
心理学の知識も交えて解説していきます。
さらに幸せな夫婦関係になるための
ヒントになれば幸いです。
1.コミュニケーションの基本とは
まず、コミュニケーションの基本を振り返っていきましょう。
夫婦といえど、互いに一人の人間です。
どれだけ関係が築けていたとしても、コミュニケーションの基本を怠ってしまうと、
最悪の場合、夫婦関係が冷めきってしまい、殺伐とした状態が続いてしまう可能性もあります。
ですので、まずは基本から振り返ってみましょう。
1-1.相手の話をしっかり聴く
まずは、相手の話をしっかりと聴くことが第一歩です。
もしかしたら「相手の話なら聴けている」とお考えかもしれません。
ですが、大事なことですので、この機会に一度、次のように振り返ってみてください。
相手の話を、常に100%しっかり聴けていた、と言い切れるほど、相手と向き合えているだろうか。
このように聞かれると自信がない場面もあるかもしれません。
時には、日々の疲労やストレスで、相手の話を100%しっかりと聴くほどの余裕がない場合もあるでしょう。
もし心当たりがあるのであれば、それは良いコミュニケーションが出来ていない可能性があるかもしれません。
例えば、信頼関係を築き上げているからこそ起こり得る問題として、「話の結論を先読みしすぎてしまう」ことが挙げられます。
お互いの性格をよく知っているからこそ、悩みを抱えやすい部分や考え方の傾向を先読みしてしまい、
「あぁ、またこの手の話か」と考えてしまう瞬間が起こり得るのです。
そうすると、結論が分かりきったように感じてしまい、無意識の内に話半分に聴いてしまうのです。
そのため、良し悪しの判断や結論をどうするのか考えるのではなく、まずは相手の話をしっかり受け止めるように心掛けてみてください。
少しの心掛けではありますが、相手の感じ方も大きく変わるはずです。
1-2.自分の意見をきちんと伝える
次に、自分の意見をきちんと伝えるようにしましょう。
どこかへ出かけるときや、何かを一緒に食べようとしているとき、ついつい相手の意見に合わせてしまっていませんか?
もちろん、相手のやりたいことを尊重し、共に楽しむことは非常に大切なことです。
もしかすると、自分本位になりすぎて、相手のことをおろそかにした苦い経験があって、
なかなか自己主張できないという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ずっと受け身になっていると、会話のキャッチボールが一方的になってしまい、
いつしか「冷たくあしらわれている」と、不安を感じさせてしまう可能性があります。
また、相手の意見と合わせることが、たとえあなたの本心であったとしても、注意が必要です。
なぜなら、相手にとっては意見を合わせてくれることが、「無理して同調してくれているのではないか」という不安に捉えられてしまうかもしれないからです。
ですから、しっかり自分の考えや意見を伝えることで、何を考えているのかを相手が知ることができ、
より会話が弾んだり、お互いの信頼関係を深めることに繋がります。
毎回でなくてもいいので、小さなことでも自分の思っていることを、伝えるように心掛けてみてください。
1-3.相手の反応がコミュニケーションの成果である
最後に、コミュニケーションにおける大前提をお伝えします。
それは、「相手の反応がコミュニケーションの成果である」という考え方です。
これは、出来ごとの原因を自分側に置くということです。
相手に伝えたいことが伝わっていない、または欲しい反応が返ってこないのは、
- 自分の言葉が足りなかったから
- 話し方が悪かったから
- 表情が良くなかったから
など、まずは自分自身の伝え方を見直す姿勢が非常に大切です。
夫婦ともなると、
「自分の言いたいことは、だいたい分かってくれるだろう」
と、信頼関係からくる安心感に委ねてしまい、言葉足らずに伝えてしまったり、適当な伝え方をしてしまいがちになります。
その状態を続けてしまうと、相手に過度に期待することに繋がり、下記のようなすれ違いが発生してしまう恐れもあります。
話し手側:
「なんでわからないんだ...」
聞き手側:
「言われた通りにやったのに...」
そのため、コミュニケーションに齟齬が生じた際には、まず自分から原因を探ることが大切です。
そうすることで、伝え方を改善することもでき、相手との認識の違いなどが生まれにくくなります。
2.夫婦のコミュニケーションが上手くいかない原因と対策
気付いたら夫婦でのコミュニケーションが上手くいかなくなってしまった、と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
こうしたケースでは、何が原因であるかをしっかり把握できていない場合が多い傾向にあります。
この章では、コミュニケーションがうまくいかなくなる原因と、対策について解説していきます。
2-1.相手を尊重できていない
まず「相手を尊重できていない」ことが原因である可能性があります。
前提として、お互いに行っていることに優劣などなく、どちらも素晴らしいことです。
例えば「家事と仕事でどちらが大変か」というようなお話をよく耳にします。
結論として、どちらも大変であり、どちらも家族を守るために大切なことです。
ですが、互いの仕事や家事の不満を言っているうちに、「俺の方が大変....私の方が大変...」と、どちらが大変かという話になりがちです。
その状態になってしまうと、互いに主張したいことを主張し合うため、会話が成り立たなくなってしまうのです。
結果、互いに敬遠し合うことに繋がってしまい、会話が段々と減ってしまいます。
このような原因が考えられる場合には、1章でもお伝えしたコミュニケーションの基本の「傾聴」を心掛けてみましょう。
もしかしたら、
「疲れてストレスが溜まっている状態で、自分も不満がいっぱいあるのに、相手の不満なんか聞きたくない」
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、まずはあなた自身が聞き入れる姿勢を持つことで、いざ自分が話すときには、自然と相手の方も聞き入れてくれるようになるはずです。
なぜなら、傾聴をすることで感情的になっている状態を落ち着かせることができ、心に余裕が生まれてくるためです。
そして最後には、互いに「お疲れ様」や「ありがとう」と感謝や尊敬の気持ちを口に出して伝えることで、信頼関係がより深いものになっていきます。
傾聴は、夫婦のコミュニケーションだけでなく、多くの場面で必要となってきます。
以下の記事では、より詳しい傾聴の方法や傾聴でのNG行動がまとめられていますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
↓
【効果絶大】傾聴力を高めるトレーニング5ステップをご紹介
2-2.小さな不満が積み重なっている
次に「小さな不満が積み重なってしまっている」ことも原因の一つとして挙げられます。
大きな問題に直面したときには、話し合う時間を取って、自分の意見を伝えることができているかもしれません。
しかし、日頃感じている小さな不満について、きちんと相手に伝えられていますでしょうか?
相手のことを思ってなかなか言えずにいる方や、もしくは「このぐらいのことなら言うまでもないか」と思い、言わずにいる方もいらっしゃるかもしれません。
こうした、小さな不満を伝えずに我慢を繰り返していると、いつしか大きな不満になり、ふとした時に
「いつも色んなことを我慢しているのに、全くわかってくれていない」
と爆発してしまうことがあります。
そしていざ、上記のように不満が爆発してしまったとしても、相手からしたら「なんで怒ってるんだろう」と理由が分からず、
最悪の場合、怒りが怒りを呼んでしまう可能性もあります。
その場合、夫婦関係が悪化の一途を辿ってしまうかもしれません。
伝え方で印象がガラリと変わる
このような原因が考えられる場合には、自分のしてほしいことを明確に伝えることを心掛けていきましょう。
ただ、これを見て自分のして欲しいことを一方的に伝えてしまうと、わがままであると感じられてしまったり、相手の不満に繋がってしまいます。
そこで、伝え方のポイントを一つお伝えします。
それは「“私”はどう思っているか、“私”はどうして欲しいかという姿勢で伝える」ということです。
例えば、相手に家事をやってほしいとします。
そのときに、
「今日●曜日だから、燃えるゴミ出しといて」
「帰りが遅くなるなら、先に連絡して」
「そこ片付けといて」
という言い方をしてしまうと、「命令をされた」と感じてしまったり、「こんなこともできないのか」と思われていると感じてしまう可能性があります。
これを「私」を主語にして伝えると、以下のようになります。
「燃えるゴミを出してくれると、私はとっても助かる」
「先に連絡してくれると、私は安心できる」
「そこを片づけてくれると、私はとても嬉しい」
このように、少し言い方を変えるだけで、受け取り方、伝わり方が大きく変わると思います。
この伝え方のことを、「I(アイ)メッセージ」と呼びます。
小さな不満も同様に伝えることで、受け取って貰いやすくなっていきます。
ぜひ行ってみてください。
2-3.価値観を押し付けている
最後に「価値観を押し付けてしまっている」ことが原因になっているかもしれません。
価値観を押し付けてしまうというのは、
「夫・妻としてこうあるべき」
「男なんだから...女なんだから...」
と自分の理想や偏見、決めつけを相手に押し付けてしまうケースです。
結婚したての頃は、お互いに感謝をしたり、家事などを分担していたりと、円満な夫婦生活を営んでいたはずが、
慣れや、日頃のストレスから、段々と互いの行っていることに優劣を付けはじめてしまうことがあります。
そして、優劣をつけることで自分のやっていることを相手にも強要してしまうということが起こります。
例えば、
・Aさんは、子育てをしながらアルバイトをしている
・Bさんは、正社員として働いており、給料を上げるために残業や資格の勉強をしている
というような共働きをしている夫婦がいるとします。
下記は、ある日の夫婦のシーンです。
Bさんが仕事から帰ってきたとき、既にAさんは寝ていました。
そんな時にBさんは、こう思います。
「こっちは給料上げるために時間を掛けて頑張ってるのに、この人は最低限のことだけしかやらない」
そして、翌日にBさんは、Aさんにこう伝えました。
「最低限のことしかやらないよね。家族のために頑張るのが夫婦ってものじゃないの?なんでもっと勉強とか努力をしないの?」
そうして、AさんとBさんは口論に発展してしまいました。
このようにして、行動に優劣をつけてしまった結果、相手の粗(あら)を探してしまうことになり、互いに衝突してしまう、ということが起こり得ます。
解決するための大切な「考え方」
このような状況に陥ってしまい、コミュニケーションが取りにくくなってしまった場合には、
「お互いにどうしてほしいか、自分はなにがしたいのか」をしっかり話す場を設けましょう。
これを見て「話し合いで解決出来たら悩まないよ」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、振り返ってみてください。話し合いをするうえで、白黒つけることがゴールだと思っていませんか?
話し合いにおいて、大切なポイントは「原因追求」ではなく、「解決策に思考を向けること」です。
つまり「なんでこうなったのか」ではなく「どうしたいか」で考えるということです。
原因から対策を考えることは非常に大切なことです。
ですが、気付かぬうちに原因を追及することばかりに、時間を割いていませんか。
例えば、先ほどの話の場合だと、恐らくBさんが伝えた事に対し、
「私は、働いてるだけじゃなくて、あなたのために家事も全部やってる。あなたこそ、家事を全くやらないくせに、なんで私ばかり責められないといけないの?」
というように「どっちを責めるか、どっちが悪いのか」という悪者を決める話し合いになってしまうでしょう。
そして、建設的なコミュニケーションができず、次に進めなくなってしまうのです。
「なんでできないのか」と相手を責めるよりも、「どうしたら改善できるのか、そのためには自分たちは何をすればいいのか」という対策を一緒に考えると、
お互いの考えも知ることができ、またお互いが納得できる答えを探すことができるでしょう。
そして、根本的な解決ができる可能性が非常に高くなっていきます。
価値観は人によって異なるのは当然のことです。だからこそ、お互いを理解すること、考えることを大切にしていきましょう。
最後に
夫婦は、お互いにお互いのことをよく知っており、一番安心できる関係だと思います。
ただ、忘れてはいけないのは、心を許しているとはいえど、互いに一人の人間です。
ちょっとした言葉遣いや態度から、信頼関係にヒビが入ってしまう可能性も0ではありません。
裏を返せば、それらを良くすることで、より固い信頼関係を築くことに繋がるでしょう。
ぜひ今回の内容を実践していただき、より幸せな夫婦生活に繋げていただけたら幸いです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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