人生を変える『魔法の言葉』とは?今すぐ使える人間関係を好転させるシンプルな方法
人生を変えたい、今の自分のままではいたくない。
漠然とそうは思っていても、人生が変わる『魔法の言葉』なんて・・・
そんな都合のいい話、本当にあるの?
もしかするとあなたも、ちょっと疑いの目でこの記事をご覧になられているかもしれませんね。
それもそのはず、書籍や様々なメディアで調べてみると、
「人生を変える」には、仕事を変える、住む場所を変える、付き合う人を変えるなど、
こうした大胆な方法がたくさん紹介されています。
きっとそれらは、人生に変化をもたらしてくれる方法に違いないでしょう。
そうは言っても・・・
今の環境や人間関係を、簡単に手放すわけにいかない人だって大勢いると思うのです。
じゃあ、手放せない人は人生変えるなんて無理なの?と諦める必要なんてまったくありません。
人生を変えるには、大胆な変化も時に大事ですが、決してそれだけではないのです。
誰でもいつでも、簡単にできる上、大胆な行動の必要もナシ。
それでも、どんどんあなたの人生を良い方向へ導いてくれるであろう、大きなインパクトのある方法。
それが『魔法の言葉』を使うことです。
「たとえ小さな斧でも、数百度これを打てば堅い樫の木も切り倒せる。」(シェイクスピア)
たったひと言の言葉でも、それを積み重ねていくことが、大きな変化へつながるでしょう。
あなたも人生を変える、初めの一歩を踏み出してみませんか。
1.人間関係を変えると人生が変わる
どうして魔法の言葉を使うと人生が変わるの?
魔法の言葉って何だろう。
それをご紹介する前に、まずは私たちの人生に大きく影響している「人間関係」について触れたいと思います。
仕事での上司、部下やチームメンバー、クライアント。
プライベートでは、家族や親戚、恋人、趣味の集まり、地域の人間関係など・・・。
私たちは人生のほとんどを、誰かとの関わりの中で過ごし、誰かと関わりながら活動をしています。
むしろ、まったく人と関わらずに生きていくことはできない、と言ってもいいくらいでしょう。
ですから、その1人1人の相手との「関係性」の良し悪しが、人生のあらゆる場面に影響を与えていくことになります。
人間関係の重要性については、心理学者のアルフレッド・アドラーもこのように言っています。
- 「私たちの悩みはすべて“対人関係”の悩みである。」
- 「どんな種類の悩みでも、そこには必ず他者の影が存在する。」
さて、ここであなたが日常的に、よく関わる人を思い浮かべてみてください。
人間関係の中でも、関わる時間や密度が濃い人ほど、あなたの人生で大きくウエイトを占めていますし、それだけあなたの人生に影響も与えていることになります。
もしも周囲の人、特にあなたにとって影響の大きい人との関係に、摩擦や悩みを抱えている状態なら、
それを起点にどんどんとマイナスのスパイラルに陥ってしまう可能性は高いのです。
これでは毎日が楽しくて充実しているとはなかなか言えないでしょう。
- 「仕事で協力関係が築けない」
↓ - 「仕事がスムーズに進まない」
↓ - 「相談できる相手がいない」
↓ - 「いい結果がでない」
↓ - 「自信を失ってしまう」
↓ - 「メンタルを崩して動けなくなってしまう」・・・
一方で、周囲の人との人間関係が良くなっていくと、それを起点に、プラスのスパイラルを昇ることができるでしょう。
- 「協力関係が築けている」
↓ - 「仕事がスムーズに進む」
↓ - 「いい結果がでる」
↓ - 「自信が持てる」
↓ - 「安心して次のステップを踏み出せる」・・・
アドラーの言うように、人間関係の悩みを解決することは、人生全般の悩みを解決することにつながります。
そうすれば、その先にある「人生」そのものも、プラスへと転じていくでしょう。
人生を変えていくための最初の一歩は、人間関係を変えていくことからです。
2.魔法の言葉とは?
いよいよ本題に入っていきましょう。
『魔法の言葉』とは何か?を簡単にお伝えすると、人を認める「承認の言葉」です。
「ありがとう」とか「頑張っているね」
こんな風に何気ないひと言も承認の言葉です。
そして、誰でも今すぐに、相手を選ばず使うことができる。
特別なスキルも必要なく、大胆な行動を起こす必要もありません。
たったひと言でも、人間関係に変化を起こすことができるから『魔法の言葉』なのです。
2-1.効き目のシンプルな理由
どうして魔法の言葉に「人間関係を変える」効き目があるのかというと、そこには私たち誰もが求める、強い「承認欲求」が関係しています。
まずはこちらの言葉をご紹介しましょう。
「人間の持つ性情のうちでもっとも強いものは、【他人に認められること】を渇望する気持ちである。」
心理学者ウィリアム・ジェームズ
そして心理学者アブラハム・マズローも、欲求段階説の中で、私たちには「人から認められたい(他者承認)」「自分も自分を認めたい(自己承認)」という、【承認欲求】があるとしています。
この欲求があるからこそ、私たちは認められる努力をしますし、良い面を伸ばすことにもなるわけです。
SNSや動画に自分発信をすることも、中には「いいね」をもらって承認欲求を満たすための行為もあったりします。
ではこの「承認欲求」が、どれほど私たちに重要かというと・・・
例えばイジメや無視といった、承認とは真逆の行為を受けつづけた人はどうなるでしょうか。
自分の存在価値を感じることができなくなってしまうと、精神的に落ち込み、
やがては自分の命を絶つような思考へ追い込まれることもあるかもしれないのです。
それほど、私たちにとって「承認」が大事なものだとおわかりいただけるかと思います。
そして承認欲求とは、自分で満たすだけではなく、
ウィリアム・ジェームズが言うように【他人に認められること】が必要なのです。
すると、「承認」を与えてくれる存在は、その人にとってどれほど貴重な存在になるでしょうか。
『魔法の言葉』=『承認の言葉』は、
例えるなら、砂漠で喉がカラカラに乾いた状態の人に、一杯の水を差し出す。
時には、そのくらいの影響を与えるだけの、威力あるものなのです。
3.魔法の言葉の使い方
魔法の言葉の効き目がわかったところで、さっそく使っていきましょう。
3-1.基本編
まず基本になる5種類の「魔法の言葉」を押さえましょう。
具体的には以下の「5種類」の承認の言葉です。
感謝を伝える言葉 | ありがとう、助かるよ、感謝しています など |
---|---|
労う言葉 | お疲れ様、よく頑張ったね、頑張っているね など |
励ます言葉 | あなたなら大丈夫、きっとできるよ、応援しているよ など |
信頼・期待の言葉 | あなたに任せるよ、信じているよ、期待しているよ など |
褒める・賞賛の言葉 | すごいね!、さすが○○さん、素晴らしい など |
これらの言葉を、日常のコミュニケーションに取り入れるだけです。
例えば、部下のAさんに声をかけるシーンでは・・・
- 「Aさんにこの仕事、お願いできるかな。」
- 「Aさんにこの仕事、お願いできるかな。期待しているよ。」
上司のBさんに相談をするシーンでは・・・
- 「ご相談に乗っていただけますでしょうか。」
- 「ご相談に乗っていただけますでしょうか。
Bさんのお考えがとても勉強になりますので。」
こんな風に、「期待しているよ」「勉強になります」と、一言加えるだけ。
とってもシンプルに自然に使うことができるのです。
3-2.上級編
上級編では、基本編でご紹介した5種類の言葉それぞれの「深さ」を使い分けていきます。
相手のことを本当によく見ていたり、より理解していないと使えない言葉なので、少しだけ難易度が高めです。
だからこそ相手にとっては嬉しさも倍増する、超強力な魔法なのです。
これは、心理学NLPの「ニューロ・ロジカル・レベル」といって、
上のピラミッドのように、私たちの意識には「5つの階層」があるという概念です。
下位の「環境」の階層は、身の回りや外観への意識。
上位の階層にいくほど、「セルフイメージ」や「存在意義・存在価値」のような、より内面の深い部分(デリケートな部分)を表しています。
意識の階層 | 何に影響するか | |
---|---|---|
自己認識 | → | 自分が何者か、どんな存在か |
信念・価値観 | → | 何を大事にしているか、何を信じているか |
能力 | → | 何ができるか、どんな資質があるか |
行動 | → | 何をするか、何をしたか |
環境 | → | 自分の外観、自分の身の回り |
つまり、何かしらのメッセージを相手に投げかけるにしても、
より上位の階層に届く言葉を使うほど、相手にとって大きな影響を与える言葉になるわけです。
上級編の「魔法の言葉」をかけていく例を見てみましょう。
■部下のAさんに対して
自己認識 | Aさんがいてくれて良かったよ |
---|---|
信念・価値観 | Aさんって、考え方がしっかりしているね |
能力 | Aさんのプレゼン、すごくわかりやすいね |
行動 | Aさんは、いつも一番に資料を提出してくれるね |
環境 | Aさんは、デスクをいつもキレイにしているね |
■上司のBさんに対して
自己認識 | Bさんのすべてがお手本です |
---|---|
信念・価値観 | Bさんのご判断を、いつも勉強させていただいています |
能力 | Bさんのような決断力を私も磨いていきたいです |
行動 | Bさんは、どなたに対しても丁寧に接しておられますね |
環境 | Bさんの時計、かっこいいですね |
Aさん、Bさんにとって、一番心に深く“刺さる”言葉は、最上位の「自己認識」を承認する言葉になります。
ではこの最上位に届く言葉ばかりを発すればいいかというと、そうでもありません。
環境や行動といった下位の階層に“刺さる”言葉は、Aさんのことを普段から気にかけていたり、よく見ていないと伝えることができないものです。
こうした言葉を日頃から伝えていくことで、Aさんにとって「この人は自分をよく知ってくれている」という、あなたへの大きな信頼になっていくでしょう。
この5つの階層の概念を知っておけば、対人スキルにとても役立ちます。
コミュニケーション能力2級認定講座、準1級認定講座では、例えば子どもや部下を「叱る」時に使ってはいけない言葉だったり、変化を促す時に効果的な言葉の使い分けなどを学んでいきます。
4.使い方の3つのポイント
4-1.与えることに徹する
変化を起こすためには、魔法の言葉を与えることに徹していきましょう。
私たちには「承認」が必要ですから、与えるよりも「求めること」に意識が向いてしまいがちです。
だからこそ、相手も自分と同じように求めているのだ、ということを、ぜひ頭の片隅に置いていてくださいね。
そして、自分が褒めたら相手も褒めてくれる、そんな見返りを期待するものでもありません。
見返りを求めてしまっては、返ってこなかった時に自分が辛くなってしまいます。
魔法の言葉は、人間関係を良くし、さらに人生を良くしていくために使うものです。
与えるほど、あなたも周囲の人にとってもプラスになっていきますから、相手へ贈り物をするのだと思って、ぜひ楽しんで使うことをオススメします。
4-2.身近な人から使う
あなたにとって一緒にいる時間が長い人や、影響力があったり、濃い関わりのある人。
つまり、あなたの人生に大きな影響を与える相手に対して、真っ先に魔法の言葉を使っていきましょう。
それが人生を変えていく近道です。
もちろんあなたも、身近な相手への感謝や労いの言葉を伝えるのが大事なことはご存知かと思います。
ただ、知ってはいても「より近い立場」の相手ほど、実は承認の言葉を与えていない・・・なんてことが結構あるものです。
以前に、私たちの主催するコミュニケーションの講座に来られた男性が、こんな風におっしゃっていました。
朝ごはんが出てくることが「当たり前」になってしまっていたので、何も言わずに食べていました。
奥さんが作ってくれたことに「今日もありがとう」と伝えていたら、もっといい気分でお互いに過ごせていますよね。
身近な人との日常の中には、今あなたが思う以上に魔法の言葉を使うチャンスがたくさんあるかもしれません。
4-3.回数を増やす
魔法の言葉は、特別な時だけでなく、日頃からたくさん使うことを心がけていきましょう。
なぜなら、接触回数が多いほど、人はその相手に好感を持つ「ザイオンスの法則」という心理効果があります。
たとえば部下を誘って週に1度ランチに行くよりも、何気ない会話を毎日する方が、好感や信頼の度合いは上がるということです。
なんだか急に褒め出すなんてわざとらしいと思われるのでは・・・と気兼ねしてしまうかもしれませんが、
使っていくうちに関係性にも変化が生まれ、自分も周囲もそれが自然になっていくはずです。
5.最後に
もう何年も前のことですが、尊敬する大先輩が私にこんな風に言ってくださいました。
「あなたと一緒に仕事できてよかったよ」
その方からすれば、何気ない一言だったと思いますが、
私からすればとんでもなく嬉しいことで、自信にもなる大きな言葉でした。しかも、いまだに鮮明に覚えているほどです。
言葉1つで、こんなにも人に力を与えてくれる、魔法みたいだなと実感したことの1つです。
もしかするとあなたも、誰かからもらった「たったひと言」が、ずっと心の支えや助けになったような経験があるかもしれません。
今回ご紹介した魔法の言葉は、今すぐ誰にでも使えるシンプルなものです。
相手をよく知っていくほど、どんな言葉を伝えればもっと相手が喜んでくれるのかがわかるようになっていきますし、
関係性が好転していくと、物ごとはスムーズに進むようになります。
毎日が今より楽しくなり、変化していることを実感できるでしょう。
人生を変えたい、でも何をすればいいかわからない。
そんな風に焦りや不安を感じたり、なんとなくもやもやとしながら過ごしているのでしたら、
ぜひ、この小さな一歩を踏み出してください。
あなたの人生の変化につながることを願っています。
また、人間関係を良くするうえで欠かせないコミュニケーションを学ぶことも人生を変える一歩になります。
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