アサーティブとは?仕事もプライベートも充実するコミュニケーションスキル!
アサーティブとは、
「自己主張をすること」という意味です。
ここでいう自己主張とは、
自分の意見や主張を一方的に述べるのではなく
相手を尊重しながら適切な方法で
自己表現を行うことを指しています。
アサーティブという単語で
使用されることもあり
「アサーティブコミュニケーション」
という言葉で使われることもあります。
アサーティブコミュニケーションとは、
「自分のことも相手のことも
大切にするコミュニケーション方法」です。
そして皆さんはこんな経験、ありませんか?
- 職場の人間関係がうまくいかない」
- 部下が思い通りに動いてくれない」
- 上司が意見を聞いてくれない」
- パートナーとうまくいっていない」
もしこういったご経験があれば、
アサーティブコミュニケーションで
解消するでしょう。
この記事では、アサーティブとは何か?
どのようにすれば
アサーティブコミュニケーションを
身に付けることができるか?
これをやると嫌われる!
絶対避けたいポイントを
具体的にお伝えしていきます。
1.アサーティブとは
アサーティブで言う自己主張について、言葉の意味や、アサーティブコミュニケーションが出来ている人の特徴、アサーティブコミュニケーション4つのポイントを、事例を交えてご説明していきます。
1-1.アサーティブとは
アサーティブとは「自己主張をすること」です。
そして、アサーティブと同様に使われる『アサーティブコミュニケーション』とは、双方のバランスが取れていて、以下のような特徴があります。
- 自己主張しすぎて相手を打ち負かしたりしない。
- 相手を尊重しすぎて自分を押し殺さない。
- お互いを尊重し合いながら自己主張しすぎず、相手を尊重しすぎない。
また、アサーティブと似た言葉に、アサーションというものもあります。アサーティブコミュニケーションとアサーションは同じ意味で使われています。
何が違うかというと、下記のように品詞が違います。元となっている単語は、assertです。
アサート(assert)[動詞] |
アサーティブ(assertive)[形容詞] |
アサーション(assertion)[名詞] |
これらにより、アサーティブコミュニケーションとアサーションは同じ意味で使われているのです。
1-2.アサーティブな人の特徴
アサーティブな人は、自分と違う意見の人にも自分の意見を言えたり、自分で物事を決めることができたりします。
このようなことができると、世の中ではアサーティブな人という認識になります。
例えば、あなたが社内の重要な会議で、ある案件について話し合っているときに、あなたはどんな働きかけをしますか?
人に流されていたり、自分を押し通そうとしたりしていては、アサーティブコミュニケーションとはほど遠い場所にあなたは居ます。
このままだと、居てもいなくてもいい人だったり、社内の嫌われ者になってしまうかもしれません。
では、アサーティブコミュニケーションを身に付けるために、どのようなことを実施すればよいのでしょうか。
1-3.アサーティブコミュニケーションで実施すべき4つのポイント
アサーティブコミュニケーションで実施すべきポイントはこの4つです。
- ①誠実
- ②率直
- ③対等
- ④自己責任
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①誠実 |
②率直 |
③対等 |
④自己責任 |
これら4つについて、AさんとBさんの会話例から、NGとOKそれぞれのパターンをご紹介します。
①誠実
NGな会話例 |
Aさん |
Bさん |
OKな会話例 |
Aさん |
Bさん |
【ポイント】
NGの方のBさんは高圧的です。
高圧的な人と一緒に過ごしたいと思いますか?
仕事でもプライベートでも、
高圧的は人からは、人が離れていきます。
②率直
NGな会話例 |
Aさん |
Bさん |
OKな会話例 |
Aさん |
Bさん |
【ポイント】
NGの方のBさんは主張が曖昧です。
「結局、何が言いたいんだろうか???」という時、たまにありますよね。
③対等
NGな会話例 |
Aさん(Bさんの部下) |
Bさん |
OKな会話例 |
Aさん(Bさんの部下) |
Bさん |
【ポイント】
NGの方のBさんは在り方が対等ではないです。
一緒に心地よく仕事をするのは難しいかもしれませんが、時々出会いますよね。
④自己責任
NGな会話例 |
Aさん |
Bさん |
Aさん |
Bさん |
OKな会話例 |
Aさん |
Bさん |
【ポイント】
NGの方のBさんは自分の発言に責任をとっていません。
責任感のない人に重要な仕事は回ってこないのではないでしょうか。
あなたが上司だったら、責任感のある人、ない人、どちらに重要な仕事を任せたいですか?
2.あなたを有利にするアサーティブスキル、DESC法とは
DESC(デスク)法とは、アサーティブコミュニケーションのスキルで、相手に納得してもらうための話法です。
DESCとは、これら4つの単語の頭文字を取っています。
- 1.Describe
- 2.Explain
- 3.Specify
- 4.Choose
仕事やプライベートで、誰かに頼みごとをしたり、お願いをされたりすることは非常に多いでしょう。
しかし、強引に言い負かして、相手を説得したり、逆に、ただただ引き受けて負担を強いられた状況になってしまうのは、
アサーティブなコミュニケーションとかけ離れています。
双方が快く受け入れて納得し合えることで、アサーティブなコミュニケーションとなります。
では、アサーティブコミュニケーションができるよう、DESC法について見ていきましょう。
DESC | 行うこと |
1.Describe (状況を客観的に描写する) |
状況や相手の行動を描写する 具体的、客観的に表現する |
2.Explain (自分の気持ちを説明する) |
D(状況の描写)に関する、自分の主観的気持ちを伝える |
3.Specify (提案する) |
相手に望む行動、解決策、妥協案などを提案する |
4.Choose (選択する、結果を示唆する) |
相手の反応が、Yes,Noそれぞれの場合に対して、次にどうするか、選択肢を述べる |
(会話例)
【仕事を依頼され、一旦断るとき】
■パターン1
この仕事、いまやっておいてくれる?
【D】実は、15時までに終わらせなければならない仕事を先に依頼されております。
【E】気持ちとしてはすぐにでも取り組みたいのですが、今すぐには対応しかねます。
【S】15時以降でしたら対応ができるのですが、いかがでしょうか?
OK!
【C】ありがとうございます。15時以降、すぐに対応いたします。
この仕事、いまやっておいてくれる?
【D】実は、15時までに終わらせなければならない仕事を先に依頼されております。
【E】気持ちとしてはすぐにでも取り組みたいのですが、今すぐには対応しかねます。
【S】15時以降でしたら対応ができるのですが、いかがでしょうか?
OK!
【C】ありがとうございます。15時以降、すぐに対応いたします。
■パターン2
この仕事、いまやっておいてくれる?
【D】実は、15時までに終わらせなければならない仕事を先に依頼されております。
【E】気持ちとしてはすぐにでも取り組みたいのですが、今すぐには対応しかねます。
【S】15時以降でしたら対応ができるのですが、いかがでしょうか?
そっかぁ。せめて13時にならないかな?
【S】では、代わりにCさんにやっていただくのはいかがでしょうか?
お、助かる!
【C】ありがとうございます。Cさんを呼んで参ります。
この仕事、いまやっておいてくれる?
【D】実は、15時までに終わらせなければならない仕事を先に依頼されております。
【E】気持ちとしてはすぐにでも取り組みたいのですが、今すぐには対応しかねます
【S】15時以降でしたら対応ができるのですが、いかがでしょうか?
そっかぁ。せめて13時にならないかな?
【S】では、代わりにCさんにやっていただくのはいかがでしょうか?
お、助かる!
【C】ありがとうございます。Cさんを呼んで参ります。
このようにDESC法を用いることで、自分の状況を伝えて、双方のちょうどよい着地点がわかり、円滑なコミュニケーションを取ることができるでしょう。
3.こんな事したら嫌われる?コミュニケーションで避けるべきポイント
コミュニケーションで『こんな事したら嫌われる?』というポイントがわかっていたら、それらを避けやすくなると思うので具体的にご紹介し、
その後、自分のコミュニケーションを診断できるシンプルなテストをご紹介していきます。
3-1.コミュニケーションで避けるべきポイントとは
コミュニケーションで避けるべきポイントは2つあります。
あなたは嫌われようと思っていないと思いますが、この2つをやると嫌われやすいので、注意してください。
その2つとは、① アグレッシブと② ノンアサーティブです。
そして最後に改めて比較できるよう、③ アサーティブを含めて説明します。
① アグレッシブ(ジャイアンタイプ) |
国民的人気アニメのジャイアンのようなタイプです。 『お前のものは俺のもの』のように、相手の気持ちを無視、軽視して、自分の意見や考えを押し付ける自己表現方法です。 言葉通り、「攻撃的」ですから、これが過ぎると相手にストレスやプレッシャーを与え、トラブルを招きかねません。 |
② ノンアサーティブ(のび太君タイプ) |
国民的人気アニメののび太君のようなタイプです。 『なんとかして、ドラえもん』のように、自分の意見を言わずに人に任せている点がノンアサーティブです。 自分の意見や気持ちを言わずに相手を優先します。 正しいと思っていることでも主張できない、他人に振り回されると感じることが多く、ストレスにもなります。 |
③ アサーティブ(しずかちゃんタイプ) |
某、国民的人気アニメのしずかちゃんのようなタイプです。 具体的なセリフはありませんが、アニメの中でしずかちゃんは、相手を尊重して誰も傷つけずに自己主張を行っています。 このように、自分が話したい内容を、アグレッシブにも、ノンアサーティブにもならずに、2つのバランスがとれた自己表現方法ができます。 これができると相手も自分もストレスが少なく、結果、人間関係もWIN-WINになりやすいと言えます。 |
3-2.あなたはどのタイプ?1分でできるタイプ診断
あなたは、アサーティブなコミュニケーションができていますか?
普段の日常生活を思い返してみましょう。
下記10の特徴で、あなたが普段の生活でいくつ当てはまるかどうか数えてみてください。
特徴 | チェック | |
A | 相手の意見を聞かずに、自分の意見を押し付けることがある | |
A | 自分の思った通りに物事が進まないとイライラする | |
A | 友人から「言い方キツいね」と言われたことがある | |
B | 頼まれると断れない性格だ | |
B | 相手の顔色を伺い、相手に合わせて動く | |
B | 相手の顔色を伺い、相手に合わせて動く | |
B | 許せないことがあっても、自分が我慢すればいいと思う | |
C | 相手の意見を聞きつつ、自分の意見も主張することができる | |
C | 嫌なことがあったら相手に伝えて、解決策を一緒に考えることができる | |
C | 人付き合いで困ったとき、自らの行動を改善しようとする |
Aのチェックが多かったあなたは、アグレッシブ。
自分の意見をはっきりと伝えることができるため、強いリーダーシップを発揮しますが、その一方で、周囲の人を萎縮させてしまう可能性があります。
周囲の人の意見を取り入れたり、意見を求めたりすると良いでしょう。
Bのチェックが多かったあなたは、ノンアサーティブ。
対立を恐れて、自分の意見を言いにくいという方が多いのがこのタイプです。
相手のことを考えることは大切ですが、自己主張を抑えすぎてしまうと、ストレスになり体調を崩したりすることに繋がることもあります。
Cのチェックが多かったあなたは、アサーティブ。
相手の気持ちを大切にしながら、自己主張もすることができます。
円滑なコミュニケーションができるのがこのタイプです。
【出典・参照元】
アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 平木 典子著,出版社:講談社
4.コミュニケーション全般を実践的に学べる講座とは
ここからは、コミュニケーションについて実践を交えて学びたい方に向けて、講座をご紹介していきます。
(1)コミュニケーション能力2級認定講座
主に1対1のコミュニケーションと基本スキルを僅か1日で学べる講座です。
初級にあたる内容です。
得られる学びはこちらです。
- コミュニケーションョンの「核心」テーマ
- 信頼関係を築くためのリスニングスキル
- 人の心を動かす伝え方、メッセージスキル
- 人間の心理欲求を満たすコミュニケーションとは?
- コミュニケーションゲーム
初級とは言え、コミュニケーションを専門的に学ぶ機会がなかった方は必須の講座です。
↓
(2)コミュニケーション能力準1級認定講座
企業やチームなど、集団の中でのコミュニケーションの即戦力レベルを扱う、中級にあたる内容です。
得られる学びはこちらです。
- 人の心を動機づけする価値基準とは?
- 優秀なコミュニケーターの特徴「3つの視点」
- リーダーシップを発揮するための5つの要素・実習
- 問題解決・関係構築のための質問のスキル
- 目標達成のための効果的なチームビルディング
仕事でもプライベートでも、複数名でなにかに取り組む際に即役立つ学びが得られます。
↓
(3)コミュニケーション能力1級認定講座
1級講座は、リーダー層やマネージャー、部下・後輩へ指導するなど、影響力ある立場の方にとって必須のレベルを扱う、上級にあたる内容です。
得られる学びはこちらです。
- 人生の質を高めるための決定的な要素は?
- win-winのコミュニケーションを実現させるDESC法の伝え方
- タイプ別・行動とモチベーションに影響を与える言語パターン
- あなたの選択肢を広げ、セルフイメージを高めるパワーリフレーミング
- 交渉や会議でコンセンサスをとるための要素とポイント
単なるスキルを超え、あなたの在り方や人生が変わる2日間。
↓
ご参考に、講座体験者の方のお声をご紹介しておきます。
■ M.T.さん看護師
仕事中で時々自分の思いが誤解されて伝わっていることがあったり、他のスタッフ間でもコミュニケーションエラーがあったりして悩んでいました。
院内のコミュニケーション認定を取得する目的もあり、講座を受講しました。
受講してみて学んだことはたくさんあり、相手に対し、無意識に失礼な態度をとっていたのかも、ということを知ることができました。
そして100%伝わることはない、そのためにはどうすれば良いかの方法が少しずつわかってきたので、自分なりに実践していこうと思います。
■ N.H.さん 会社員
20人近くいる本部のリーダーであったが、他のメンバーと自分・メンバー同士の連携がとれておらず、プロジェクトが適正に進まず、多くのメンバーから不満が出た。
自分の能力を高めるためにも、改めてコミュニケーションの基本を学びたかった。
自分が仕事の忙しさを言い訳に傾聴するどころか、相手を大切に思っていなかった事にも気がついた。
まとめ
アサーティブとは「自己主張をすること」です。
この記事を読んで、これからどのようなコミュニケーションをとれば良いのか、明確になったのではないでしょうか?
自分のことも相手のことも大切にする【アサーティブというコミュニケーション】を身に着けて、ぜひ、仕事も日常も充実させていっていただければ嬉しく思います。
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